ビッグ・クエスチョン 人類の10の問題とは?
スティーヴン・ホーキングが最後に書き下ろしたこの一冊。
ホーキングが地球上で過ごした最後の一年間に
取り組んだプロジェクトの一つが、「書いたものをまとめて本にすること。」
完成した本をみることはなかったが、人類に大きな問題を残してくれた。
10のビッグクエスチョン
- 神は存在するのか?
- 宇宙はどのように始まったのか?
- 宇宙には人間の他にも知的生命体が存在するのか?
- 未来を予言することはできるのか?
- ブラックホールの内部には何があるのか?
- タイムトラベルは可能か?
- 人間は地球で生きていくべきなのか?
- 宇宙に植民地を建設するべきなのか?
- 人工知能は人間よりも賢くなるのか?
- より良い未来のために何ができるのか?
一つ一つの難問に対して、理解が深まることが書かれているので是非
読んでみるといいです。
本を通じてホーキングが伝えたかったこと
この本は「宇宙という目標に向かって、どこまで進んだか」を教えてくれた。
ホーキングがいなくなっても重要課題に対して、困難んであるけれでも、大きな意義のために
個人利益のためではなくみんなの利益となるように行動して欲しいということ。
時間の大切さを身にしみて知っている本人だからこそ、「今という時」を逃して欲しくないとも語っていた。
人は皆、未来に向かってともに旅をするタイムトラベラーだ。
私たちが向かう未来を、誰もが行きたいと思う未来にするために、
力を合わせよう。
宇宙のみならず人類の未来にまで目を向けるのはやはり視野が広いと思ったし、
本文中も印象に残る科学の事柄や勉強になる内容がとても多く夢中になって読めました。
より良い未来のために何ができるのか?
この章が個人的に一番印象を受けました。
より良い未来のために、現在の問題・課題を解決できるような子どもを育てることだ。
長期的に人類が進歩するには、子どもが科学やテクノロジーに親しめるようにしないといけない。
学べる機会を与え大いに刺激を受け、一人一人の潜在能力を開花させられるように、
科学を学びたいと思ってもらうようにしなければいけない。
スティーヴン・ホーキングの頭の中は宇宙よりも広大だと感じた一冊でした。
- 作者: スティーヴン・ホーキング,青木薫
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2019/03/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る